真のミュージカリティーを体得し体現するために
今日は12時間ほどぶっ通しで家に引きこもって執筆活動を行なっていました。
その中で、今日、このタイミングで一部シェアしたいことがあるのでシェアさせていただきます。
DISCOの歴史から学ぶ
二重の音楽性
ざっくり・・・HipHopのルーツを掘ってくと、リズムはアフリカ、メロディはヨーロッパで誕生し
これらがアメリカで出会い、現在の音楽が誕生した流れがありますが、
HipHopダンスのルーツには、LockingやPopping、Breakダンスがあって、
そして更に、海外ではParty Grooveと呼ばれるSoul Dance,Funky Danceとなってゆくわけですが、
音楽のルーツを遡ってゆくと、いったん、Jazzに辿りつきますね。
で、ホント、ここではざっくりだけど、このJazzから派生したのが、R&B先駆者、Race music、
そこからR&B自体も進化発展しながら派生して
R&B、ソウル、、ハードロック、ファンク、ロック、サイケデリック・ロック、ゴスペル、ダンスロック、ブルース、ミネアポリス・サウンド
など
現在に至るまでの音楽に。
文化学者リチャード・ダイアーの論文
1979年「ディスコ 擁護論」ようごろん(In Defence of Disco)によると、
「ディスコ」と
「ロック」は
性的に正反対の性質を持ち、
ロックは男根的(だんこんてき)で一方性が強い音楽であり、
一方ディスコは「ジェンダーフリー」で、相互性の強い音楽である。
▪️ジェンダーとは、生物学的な性別(sex)とは別に、社会や文化によって形成される性別のことです。
つまり、「男らしさ」「女らしさ」といった概念や、性別による役割分担意識などが含まれます。
▪️「相互性」とは、二つ以上のものが互いに影響し合い、関係し合っている状態や性質のことです。
特に、お互いを補完し合ったり、影響を与え合ったりするような関係性を指すことが多いです。
つまり、「ディスコ」音楽は、
調和:ハーモニー
2つの異なる性質のものが調和する
男性性と女性性
縦糸と横糸みたいなイメージですね。
そのため、ディスコはセクシャルな文化と結びつきやすく、
ロック(Rock)は文化からは受け入れ難い・・・的なことを言っています。
フランスに住む私の友人に、ブレイクダンサーがいますが、彼は、ロック好きで、いつもロックの曲で練習していると言っていました。
ご自身で、「なぜか自分は、ロックの音楽を聴いて練習した方がモチベーションが上がる」と言っていましたが、彼の性格から想像してみると、その理由がよく理解できます。
ルーツを辿れば、ある意味同じHIPHOPとも言えるし、歴史を辿ると音楽ジャンルがどんどん派生してゆくように、
私たち人間も、最初は同じものから影響を受けて、
その後、
それぞれが持つDNAや素質、性質、才能、つまりアイデンティティによってどんどん派生してゆく
これははとても自然なことだと思いました。
感じか方が違って当然、それが個性になるわけですもんね。
ダンスがどのジャンルとも全て繋がっているように、
音楽は全部繋がっている
というか、音楽が繋がっているからダンスも繋がっている。
我々
立ちダンサーやHipHopダンサーは、ディスコから学べることが沢山あると思うのですが、
1970年後半、ディスコが音楽のシーンの主流になっていた頃、オーバーグラウンドでの隆盛(りゅうせい):音楽ビジネスage(アゲ)と
アンダーグラウンドでのヘイト:現場sage(サゲ)という相反(あいはん)する価値観が同時に存在していた。
アンダーグラウンド側であるディスコ・クラブのカルチャーがどのように変化していったのか?
当時はディスコの方が、ロック(Rock)シーンよりも
Sex & Drugだったのかもしれません。
ディスコはLGBTコミュニティの溜まり場という歴史もあって、そうなると一部の無法者(むほうもの)たちによる店内でのけしからん行為が続出。
そして、それを取り締まろうと躍起(やっき)になる警察とのいたちごっこが起きました。
酒、ドラッグ、セックス
1973年が誕生日と言われるヒップホップは、野外でのブロックパーティーでのDJから始まりましたが、
これとは対照的にディスコは、薄暗いクラブの中で産声(うぶごえ)を上げ、密室の中で育っていきました。
そんなニューヨークやシカゴの密室のダンスホールには、メチャクチャ相性の良いコミュニティが存在していました。
それは、LGBT(エルジービーティー)のコミュニティーで、
特に都心部のディスコはゲイカルチャーに染まっていたそうです。
なぜLGBTコミュニティーはディスコを愛するか、
については、ソーシャルメディアなどで議論が交わされていますが、
ダンスが存在すること、ミラーボールや店内がカラフルで「サイケ」であること、
マッチョイズムが強いロックとは違い、中性的であること、
1960年代からゲイバーのコミュニティによるダンスに関する公権力との闘争があったこと、などなどそれらしい理由はべらぼうに出てきますが、
結局雰囲気的なものっぽいです。
ここからHOUSE発祥にも繋がる歴史があるのですが今日はここまで。
DISCOの歴史から学ぶ
二重の音楽性
真のミュージカリティとは、二重の音楽性を体得すること。
この中に、二重の音楽性を体得するためのヒントがあったと思います。
各々もつ課題、取り組み方法のヒントになったら嬉しいです。
私が自分のダンスの課題に対し、熟考してく中で思ったことは、
つまり、「ディスコ」音楽は、
調和:ハーモニー
2つの異なる性質のものが調和する
男性性と女性性、スピリチュアルとフィジカル、魂(精神)と肉体、見えないものと見えるもの、顕在意識と潜在意識、陰と陽、光と影、規律と解放、
縦糸と横糸みたいなイメージですね。
これらを、自分の中に目覚めさせること
音を感じること
そして
人と交わるときに感じることでもあるなぁと。
こうして、今日も明日も、「私のカラダは何を物語りたいのだろう?」と
自分のカラダに耳を傾けてカラダの声を聴いてみようと思います。
